スポットライトの中を颯爽と歩く、選ばれた175人の子供たち。今年4回目を迎えた「東京トップキッズコレクション」は、いまや、親子の夢の舞台になっているという。ネット通販とイベントをみごとに連携させた子供服メーカー・リトルアンデルセン、その戦略とは・・・・。
子供服といえば、少子化や格安ファストファッションの席巻などの中で、価格競争に陥り、苦境に喘いでいる業種。そこで、同社が強化を図ったのがインターネット通販である。
もともと同社の各ブランドは高いファッション性で顧客から強い支持を集めてきた。主要な顧客は、子供の体が大きくなってワンシーズンしか着られなくても子供用のTシャツに、5000円以上も支出できるような、裕福でおしゃれにこだわる親子だ。しかし、こうした顧客の数は限られている。
そこで強化を図ったのがインターネット通販事業である。都市部だけでなく地方に視野を広げれば「安いだけの子供服に満足していないお客さんはたくさんいる」(同社の中村寿取締役)。むしろ大都市のデパートまで買い物に出かけるのに時間のかかる地方の顧客の方が、ハイセンスなアパレル商品に飢餓感を覚えていると判断した。(日経ビジネスオンラインより引用)
リトルアンデルセンが運営するネット通販サイト「キッズオンライン」。その成功要因として以下の点があげられている。
- ワンストップサービスを目指していること。
キッズオンラインでは他社のブランドも含めて22のブランドを販売しており、その中には「ジルスチュアート」や「ノースフェイス」など有名ブランドの子供服も含まれる。
自社ブランドと競合するライバルをあえて併売し、「買い回りを誘導」する戦略。 - 東京トップキッズコレクション。
8月に開催されるショーに参加するためには、キッズオンラインで5~6月に商品を買う必要がある。
この期間は夏のセール前で売り上げが落ちる時期だがコレクションへのエントリー資格を得るために親たちは熱心に買い物に励む。「あこがれの舞台に立つ」という普通では手に入らない付加価値をつけることで、商品を買ってもらう戦略。
ショー当日は、子供向けファッション雑誌の撮影会も開催されており、選に漏れた子供も“勝負服”を身にまとって会場に詰めかけた。こうした幾重にも張り巡らした工夫の成果で、ここ数年キッズオンラインは毎年3割のペースで売り上げを伸ばしている。ネット事業が好調であるため、リトルアンデルセンの業績も 2007年3月期を底に再び成長軌道に乗った。
消費不況が叫ばれて久しいが、売り方次第ではまだまだ国内にも鉱脈は眠っている。
(日経ビジネスオンラインより引用)





