マガジンハウスの9月1日発売のBRUTUSは「買えるブルータス」号。連動して、掲載商品が買える、2ヶ月間(9月1日~10月31日)だけの期間限定ショップを開いている。
「買えるブルータス」のコンセプト
サイトには以下のように書かれている。
紹介するものがすべて買えるブルータス。
世界に1つ、限定、オリジナル。初めてのウェブ連動特集だから、ここでしか買えない品揃え。
ファッション、民芸、アート、お取り寄まで。
(以上、「買えるブルータス」通販サイトから引用)
掲載商品を見ていくと、確かに、ここでしか買えない商品、さすが出版社の強みを生かしているなと思える企画もあって、見ているだけで楽しい。雑誌ならではの商品編集力がある。例えば、
- D&DEPARTMENT PROJECTがセレクトし各地の名品をセットにした「ニッポンの詰め合わせ」
「北海道ボックス」、「大阪ボックス」各¥7,350 (税込)
「鹿児島ボックス」 ¥8,295 (税込) - 京都嵐山吉兆の「ふかひれ・地鶏水炊きセット ¥35,700 (税込)
- ブックディレクターの幅允孝さんが選んだ本を年4回届けてくれる
「季節の本の詰め合わせ」 ¥4,2000 (税込) - 「村上隆に似顔絵を描いてもらう権利」 ¥315,000 (税込)
ネットで、付加価値や遊び心は売れるのだろうか?
雑誌各誌がネット販売に力を入れる動きは加速している。
広告収入などが激減する中、通信販売ビジネスにより利益機会を拡大したいのはもちろんだろうが、加えて、会員登録などにより読者をデータベース化することで、顧客とのコミュニケーションを促進し、雑誌の価値向上やブランド力確立につなげたいという側面も大きいのではないだろうか。
「買えるブルータス」号企画も、おそらくそんな大きな流れの中にあっての、ひとつの試みなのではないかと思う。
社団法人日本雑誌協会の印刷部数公表データによると、BRUTUSの印刷部数は99,667部(算定期間2010年4月~6月)。
果たして、このような遊び心、文化性のある企画や商品を購入する人は、実際にはどれくらいいるのか?オープンしたばかりの期間限定サイトであるが、その動きを見守りたい。
詳しくは、「買えるブルータス」ECサイトまたは9月1日発売の雑誌「ブルータス」で。
追記(10月5日)
「このようなEC、果たして売れるのか?」と気になり、ショップを時々のぞいていた。最初は、安めのアイテム、例えばTシャツくらいしか売れていなかったが、少しづつsold Outマークが増えて行った。今日、久しぶりにスタッフと見てみたら、
「あれ、367,500の別注トレジャーキャビネット、売れてますよ。」「へぇ~、すごいね」
「日本の詰め合わせも、北海道、鹿児島ボックスは完売ですね」「えー、大阪セットは売れてへんの?」
「あと、アートも結構売れてますね。」
個人的に気になっていた、年4回、ブックディレクター幅允孝が選んだ本の詰め合わせが桐の箱に入って届く「季節の本の詰め合わせ」も売り切れ。
・・・と、限定期間2ヶ月の折りかえし点をすぎて、それなりに売れているようだ。
雑誌社が主催、期間を限って・・などの条件はあるとしても、また利益が出るのか?というような観点はとりあえずはさておき、価格競争が目に付く中で、こういう遊び心のある商品(結構高額なものも含め)が、ネットで売れていくということに、これからへのヒントはないだろうか?みなさんはどう思われますか?
追記






