連休前に公開されたbyflowのベータ版。
登録して、しばらく使ってみた。
「byflow は、あなたが持っているモノ、出会った本・音楽・映画などを“アイテム” として登録するサービスです」と、サイト上で説明されている。
利用者は、自分の持っているもの、気になるものを登録する。あるいは、他の人が登録したアイテムを参照しながら「持ってる」「好き」「嫌い」「気になる」などをチェックする。
それらのデータが蓄積され、お奨めアイテムが提示されたり、嗜好の似た人が紹介されてtwitterのようにフォローもできるようになっている。
簡単に言うと、「自分と趣味嗜好が似ている人が持っているものは、自分にとっても欲しいもの、気になるもののはず」というロジックに基づく、ある種のソーシャルレコメンドサービスのようだ。
byflow。その狙いは?
byflowはGoogleジャパン出身者が始めたサービス。紹介記事などによると、「ほしい商品を見つけるのは、今でもネットでは難しい。それをサポートする」「これまでのインターネットでは検索は簡単だが、新しいアイテムと出会うのは難しく、そこを埋めるサービス」という位置づけのサービスとのこと。アマゾンや楽天などのECサイトに足りない購買行動のソーシャルな面を補完するサービスをめざしているようだ。
byflowにログインすると、twitterのタイムラインのようなものがあって、最近登録されたアイテムが、サムネイル画像と共に順に一覧表示される。コメントが付いているものもある。まだベータ版のせいか、登録アイテムに書籍が占める割合が大きいが、本と本の間にデジカメがあったり、食べ物だったり・・・と、ジャンルを問わずにさまざまなアイテムが流れてくる。
実際に使ってみて、それらの中から関心を持ってECサイトで詳細情報を確認したものがいくつかあり、今度どれくらい精度の高いデータが蓄積されるかによるが、欲しいものを見つけるきっかけになる可能性はあると感じた。
買物情報を共有するサービスの広がり。
byflowに似たサービスとして米国で先行するBlippyやSwipelyがある。クレジットカードで買ったモノや関連情報がオンラインで公開され、facebookやtwitterで共有もできるサービスだ。
日本では、自分の身の回りにあるモノのバーコードをスキャンすることで手軽に投稿、コレクションができる「はてなモノリス」というサービスも立ち上がっているし、ベンチャーによる新サービスも準備されている。
「友達がどんなものを購入したか」「自分と嗜好が似ている人が買ったモノは何か」という情報に価値があると思うからこそ、これだけ様々なサービスが立ち上がっているわけだ。
従来、どちらかと言えばプライベートな行為に属していた「モノを買う」ことが、どんどんオープンになり、しかも、その情報がシェアされていく。「何を買ったか」が、コミュニケーションのネタとなる。その動きは、今後も拡がっていくだろう。
ソーシャルコマースのもうひとつの視点
ソーシャルコマースという言葉が使われるようになって久しいが、これまでは、どちらかといえば、「ECサイトがソーシャル化の流れに対応していく」というニュアンスがメインではなかっただろうか?特に、ソーシャルツールの使いこなしなどがクローズアップされてきた。
しかし、購買行動自体を情報として共有するサービスが拡がっていくということは、ECサイトにとっては、そこでの買い物プロセスのすべてがオープンになって行くということでもある。一度、その視点から今のサービスを見つめなおしてみてはどうだろうか?






